Transitionに行ってきた

映像に関する勉強会やるよー、とTransitionというイベントがあるというので行ってきた。色々感想とかオフレポ的なものを書こうかな、と思ったけど、ボクみたいな文章に関して人格破綻している人間はそういうの書いてもしょうがないんで、書きなぐりスタイルでだらだら雑感を書いていかな、と。
真面目なオフレポはたぶん誰かがやってくれるよ!そっちを見てね!
まず、非常に面白かったと。なにより面白かった点が「ソフトに関わるとこではないモーショングラフィックやらなにやらの映像表現に関するお話」が聞けたこと。なんというか「Flash」やら「AE」やらのソフトなお話も有難いんだが、見せるという本質的なところはどのソフトを使ってようが一緒なはずなので、改めて「あぁFlashやってる方々もこういうこと思ってるんだなぁ」と再認識した。
あとライブドアをはじめて見て「おぉ、これがライブドアなのか…。すげぇなにこのセキュリティ…。うわ、イスかっこいい…」とかアホなことを思ってた。いやイスの肘を乗せるところが「ガキャン!」って曲がるんだよ!それ面白くて何回もやりたかったけど壊しそうで怖かったのと「お前うるさい」って言われるのが怖かったので自重した。
講演の内容に関して。この内容に関しては、後でプレゼン資料がアップされるというお話もあるし、多分他の人が書いてくれるよね!うん!

てなわけで、俺は雑感を書きます。「へー」って思ったこととか。

  • 光の表現のメカニズム、というお話で、「光」というものを表現するにあたって、という題材について幅広いお話だった。
  • ほぉ、と思ったのが「レンズフレアやらグローに出てくる色相のズレ、というのは人間の目には見えないもので、それらを見ても自然と感じるのは「カメラによって植えつけられた認識だから」という話があった。そうかー、って納得した。「映像」というものの時点で僕らは「何かで撮られたもの、もしくは現実(肉眼での意識)ではないもの」という意識になってるのかー。そりゃそうか。映像は嘘だもんなぁ。嘘なのに本当と感じるんだ。というか、どのようにそう思わせるのかが「リアル」なんだな。
  • ・アナログ手法の活用、というお話で「PCの画面をアナログカメラで撮ってそれをキャプチャする」という「デジタル→アナログ→デジタル素材」というお話があって、この手法のコツを「とにかくなんでも撮ってみる」と話されていた。すげぇ!そんなメンドクサイこと考えたことなかった。俺の頭では「AE内でやれること」の外へは出てこなかった。更にその素材を使っての映像作品を見せられたら、これはもう説得力MAX。俺もやる。
  • 映像表現のメリハリ、というお話で、「メリハリとは共通項の切り替え」と言われて、最初「(映画などの)カットの切り替え」の話をしているのかな?と思ってたんだけどそうじゃなく、もっとインタラクティブな、もっと人間の知覚の根底のお話だった。その部分を言語化してる時点で「へ、へんたいだー!」と思ったけど、実際に言語化されて説明されると非常に面白い。「この映像だとここで変えれる」みたいなイコールを出してしまえるところが目から鱗だった。そんなことを考えたことはなく、いつもノリと自分の感覚で作ってたので、自分でちゃんと論理化しよう、と心を改めた。
  • タイポグラフィと記号化、というお話で、タイポグラフィが持つであろう3つのベクトル、に関しての中でこんな言葉があった。「この動画に意味を持たせるのにこのタイポグラフィは有効」、たしかこういう意味なことだった(違ってたらすいません)。これを言われて「動画に意味を持たせる」という順番が逆なものがあるんだとビックリした。俺は「この意味を持たせたいからこの動画になる」という意識で作っているので、このことを言われて「そんなのもあるんだー」と空を見上げた。そして雲を見て思い出した。俺もやったことあった。AEをはじめたころに「とりあえずカッコイイ映像を作りたいなぁ」と適当な動画を作って、それを人に見せたときに「これはどういう意味を持ってるの?」って言われて「いや、意味なんてないんですけど…」という問答をしたことがあった。そう、そういう映像の生まれ方も確かにあるんだ。今は俺がやっている作業がたまたま「意味を先行させている」のでそういう思いをしたんだろう。というか今考えてみると「動画に意味を持たせる」というメソッドは結構いろんなとこで使われているじゃないか。
  • 展開や動きの「ストーリー」について、というお話で、「起承転結」の中の「起承転結」という説明があった。なるほど。ストーリーラインを追う上で「常に視聴者の意識を集中させる」という「物語」をつける上でかなり重要な考えだった。教科書にした方いいよ。というか、映画のスクリプト話な本で似たようなお話があった気がする。それは厳密に言えば違うもので、「起承転結というものをさらに分析して細かく要素を積み重ねていく」ものだった(かな?)。微妙に違うお話かもしれないけど、ボクには「起承転結の中の起承転結」という説明の方がしっくりきたし分かり易い。教科書にした方がいいよ。

以上です。

懇親会の方では「アルコールMAX」なボクが色々とMAX失礼なことをずーっと言っていた覚えがあるのですが(なぜかGTA4の話をしたり、次々と脈絡のない話を振ったり)、非常にありがたいお話を懇親会の場でもいっぱい聞けました。ありがとうございました。
特にkmxs氏には「Progressionとprocessingを本気で勘違いしていたボク」に、両者の違いを教えていただいたりして、あー、いやほんとすいませんでした。